自分にとってのオーディオって何だろうなぁ〜?
吉祥寺「音吉!MEG」
オーディオ愛好会特別企画
藤田恵美 Camomile Colors
トーク&ライブ無事終了しました。
お越し頂いた皆様ありがとうございました。
お客様がとても近いことと、
自分達の音が繊細に聴こえて来きて、
緊迫感もありながらも、
ゆっくりお喋りをしつつ
とても心地好い時間でした。
「camomile colors 」以外に、
久々に「ココロの食卓」からも歌ってみたくて、
チョイスした構成になりました。
2部はトーク&試聴会&質問コーナー。
オーディオ評論家の林先生と
エンジニアの阿部さんを中心に、
秋葉原に引続きギターの小松原さんにも
途中から登場してもらいました。
毎月この音吉さんではオーディオ愛好家の皆さんが、
勉強会として集まっている会なんだそうですが、
今回は藤田恵美ライブをドッキングした、
変則的な催しになりました。
オーディオ好きな方と、普段接点がないので、
生のお話も聞けました。
例えば2007年 「camomile best audio」 が出た時に、
オーディオ仲間のどのお宅に行っても必ずあった1枚、
だったとか…。
オーディオショップに行くと必ず試聴用に使われていて、
これを流すと高い音響機器が売れた(本当かなぁ〜笑)とか。
他にも興味深い話が色々と…
逆に演奏者の私や小松原さんの話、
エンジニアの阿部さんからの話も、
初めて聴くような内容があったのでは無いかと思います。
「恵美さん自身はオーディオに拘っているんですか?」
という難しい質問も頂きました(笑)
私は特にオーディオ機器やらケーブルやら…とか
そういうのはわかりません。
でも圧縮され過ぎた音はやっぱり疲れてしまい、
すぐに消したくなります。
オーディオ的観点と、
音楽的観点と、
商業的観点。
それぞれの立場で目指す音の世界が、
少しづつ違うように思うし、
どの立場の意見も理解出来るところもあるし。
でも最終的には自分の感覚を頼りに、
作って行くしかないかなと思っています。
私が自分の感覚として持てる基準は、
自分がどう歌ったか?どんな声だったか?
その記憶を頼りにミックス音源を聴いて、
違和感が無ければそれが着地点なんです。
オーディオについてはわからない所もいっぱいあるけれど、
自分が作ったものがオーディオ好きの方に好まれたら、
それはオーディオ的とも言えるかもしれない。
言えるかもしれない…くらいのホワッとしたほうが、
作り手としてはいい距離感で作れるのではないかなぁと思うのです。
(それには阿部さんやかないまるさんの力も必要ですが)
つまりはオーディオ好きの方も含めた、
色々な方に聴いてもらいたいし、
その為には先ずはいい音のほうが、
深く繊細な部分までも聴き入って頂ける。
というのも実感しています。
その昔、私がかないまるさんの試聴室で、
聴きなれたカーペンターズの
「マスカレード」を聴いて泣いてしまったように。
手に取るようにカレンの感情の動きを感じたんですよね〜
あの時オーディオの世界ってすごい!って思ったのです。
アーティストの世界観を繊細に再現してくれるし、
何十年も前の人たちがあたかもそこで演奏してくれている!
時空間を超えてカレンや演奏者の姿が目の前に現れる!
すごく素敵な体験でした。
今回のお客様の中には日頃オーディオとは
無縁の女性の方もチラホラいらしたのですが、
レコードを試聴した時、
「あー、違う〜‼︎」って目を輝かせて言って下さって、
それがすごーく嬉しかったんです。
この日の1番の収穫かもしれません!
こういう感動やトキメキって大事ですよね。
あの時私がカレンの歌に感動したように(^^)
難しい事がわからなくても、
そういう感動のキッカケ作りが出来たら、
私も幸せです。
さて試聴では、香港でしか発売されていない、
「camomile classics 」のアナログ盤も特別に聴いて頂きました。
皆んないい音だ〜と感激していたけど、
阿部さんは当時の自分の音に、
「まだ若い」って(笑)
自分の感性も時代とともに変わって行くし、
時代の主流も変わって行きますし。
今までレコード作って下さい、って言われ続け、
作ってみたら
今度は(無くなりつつある)SACDも出して下さい。
って言われたりもして…おもしろいですね。
本当に何が正解か判らないというか、
正解はありませんが、
出来上がったものがその時の精一杯の正解だと思います。
最初は短くご報告のブログのつもりでしたが、
ハイファイ・クイーンとかオーディオ・クイーンとかって
(一部では)言って頂いたりする、恐縮過ぎる私は(^◇^;)
オーディオという世界をどんな風に感じているのだろう?
と自分に問うているうちに、
書き始めたら止まらなくなったので、
自分の整理整頓のような気持ちで書いてみました。
長くなって申し訳ありません (^^)
読んで頂いてありがとうございます。
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